福家司
香川県のローカル私鉄、高松琴平電気鉄道(ことでん)が7カ月余り走らせてきた、ウクライナ国旗をイメージしたラッピング電車の営業運転が30日で終了した。現地では戦火がやまないが、車両検査に入るタイミングで、ほぼ予定通りに打ち切りを決めたという。
ことでんは、ウクライナの鉄道事業者に敬意を表し、世界平和への願いを込めて、電車2両を青と黄色の「ウクライナカラー」にして、4月19日から琴平線で運行を始めた。最終日は仏生山を午前5時半過ぎに発車。高松築港―琴電琴平間を走り、一宮に8時半過ぎに到着した。
発案したことでん地域開発本部の今井恭子さんは、「この電車が運行されている間にロシアの侵攻が終わるよう願っていたが、かなわず悲しい。ウクライナの人々が安全に平和に暮らせる日が早く来てほしい」と話した。
4駅で受け付けてきた募金もこの日で終了。ウクライナの鉄道事業者に連帯するステッカーの販売は通販サイト「ことでんショップ」(https://kotodenshop.official.ec/)で当面続ける。(福家司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル